ギター入門:チューニングの仕方
ギターを演奏する前に大切なのはチューニング。
これをしないと、ちゃんとしたポジションを押さえても正しい音がでません。
「ド」が出るところを押さえているのに「ファ」なんかでてくれたらたまりません。
ドを押さえたら狂いのない「ド」がでるように弦の張りを調整することをチューニングといいます。
ギターの場合、太い順に「ミ、ラ、レ、ソ、シ、ミ」にあわせます。コードで書くと「E、A、D、G、B、E」です。
表)
6弦=E(ミ)
5弦=A(ラ)
4弦=D(レ)
3弦=G(ソ)
2弦=B(シ)
1弦=E(ミ)
合わせ方は3種類あります。
■耳を頼りにチューニングする。
己の音感を信じてチューニングします。鍛えればある程度できるようになりますが、やはり人間。
多少の誤差はでてしまうことだってあります。一度完璧にできるようになったからといって、正しいチューニングを怠ると、徐々に感覚も狂ってきます。
全く狂うことのない、神のような耳と音感をもった人だけに許された高等技術です。不可能じゃなさそうだけど、絶対にオススメしないチューニングです。
■機械をつかってチューニングする
チューナーと呼ばれる機械があります。
マルチエフェクターなんかにも付属されていたりします。
1.まずはギターとチューナーのINPUTをケーブルで繋ぎます。
2.チューナーの電源を入れてギター本体のボリュームを最大にします。
3.一本ずつ弾いてぴったり真ん中にくるように合わせます。
とても簡単です。
が、、、、
チューナーにはたいてい、自動で音を感知して合わせてくれるタイプと一個一個高さを指定して合わせるタイプとあり、切り替えが可能です。
大体合っているならば、自動でやってしまったほうが楽なのですが、購入したばかりだったり、
弦を張り替えたばかりだったりで、全く音程があっていない状態からチューニングするときは
マニュアルで高さを指定してチューニングしたほうがいいです。
なぜかというと、自動の場合は一番近い高さで合わせてしまうので、本当は「ミ」にしなくては
いけないのに「レ」などでも反応してしまうのです。
もちろん、慣れてくれば音の高さが体で分かりますから、だいたい「ミ」にして、自動で合わせても問題ありません。なれるまでは「マニュアル」をオススメします。
あと、オクターブに注意してください。一オクターブ低くても、高くても「ミ」は「ミ」なので
同じ反応をします。大体の弦の張り具合で分かるかと思いますが、オクターブばかりは自分の耳を頼りにあわせるしかないので、サンプル音などを探してオクターブを合わせましょう。
■音叉(おんさ)を使ってチューニングする。
古来より伝わる音叉という二股に分かれた鉄の棒を使ってチューニングします。
これはちょっとめんどくさいですが、初心者さんにはオススメします。
1.6弦(一番太い弦)の5フレット目(ヘッド側から5本目のバー)に触れて、ピッキングすると同時に左手を離す
「ポーーーン」となったら成功。
2.音叉の丸いのがついている方を持ち、膝などの硬い所を叩く。
3.「ポーーーン」となったら耳に近づける。
4.1で出た音と3で出た音が同じになるように6弦を締めたり緩めたりして繰り返し調節する。
5.6弦のチューニングが終わったら5弦、5弦のチューニングが終わったら4弦と、一本ずつ合わせる
ちょっと難しいので解説。
1はハーモニクスという奏法で、高い音が響き続けます。弦は触る程度でかまいません。弾くと同時に離すとポーーンとでます。
3で出た音はかならずA(ラ)の音です。コレを基準にして、6弦を調節するのです。
5からは己の耳が頼りです。実はギターは
縲怎nーモニクスの場合縲鰀
6弦5フレット=5弦7フレット
5弦5フレット=4弦7フレット
4弦5フレット=3弦7フレット
6弦7フレット=2弦12フレット
2弦5フレット=1弦7フレット
縲恷タ音の場合縲鰀
6弦5フレット=5弦開放
5弦5フレット=4弦開放
4弦5フレット=3弦開放
3弦4フレット=2弦開放
2弦5フレット=1弦開放
のような規則性があります。つまり「6弦だけ音叉で調整して、他の弦は耳を頼りに調整する」というチューニングの仕方です。
機械でやってしまうほうが楽ですが、耳を鍛えるならば絶対に音叉です。絶対音感はある程度年が行くとつかないみたいですが、音叉は相対音感であるため、鍛えればどんどん発展します。是非音叉でのチューニングをオススメします。
音叉を使ってチューニングして、確認の意味で機械を使うといいかもしれませんね。
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