ギター入門:楽譜(TAB譜)の読み方
楽譜ときいて連想するのは左端にバームクーヘンのような記号があって、線の上に沢山おたまじゃくしが乗っている、そんな楽譜を連想すると思います。
ギターやベースではそれとは違ったタブ譜というものがあります。これは数字が書いてある楽譜で、
「この弦のこのフレットをこの長さで弾け」という指示がきちんと書いてあります。
■タブ譜について
ギター用の場合は五線譜の変わりに6本線があります。
音符の変わりに数字が書いてあります。
一部をご紹介しましょう。
これは私が適当に作ったTAB譜ですが・・・。
解説してみます。
まず6本ある線は上から1弦、2弦、3弦・・・と6弦まであります。
書いてある数字は押さえるフレットの番号です。
1小節目
6弦の0フレットを弾きます。0フレットとは存在しないので、つまりは、どこも押さえないで、6弦を弾きます。0が4コあるので4回弾きます。「ダダダダ」って。そのあとは3フレット目を押さえてまた「ダダダダ」と弾きます。
2小節目
和音です。最初に5弦の3フレット目、4弦の2フレット目、3弦は押さえずに、2弦の1フレット目の4本の弦を押さえます。
弾いてみると「ジャラーーン」と和音がでます。
縦の棒がいっぱいありますが、これは前の音と同じ音を弾けというマークです。
連続して8回同じ音を弾きますので、「ジャジャジャジャジャジャジャジャ」といった感じになるでしょう。
3小節目
変なマークがあります。
これは前の小節と同じことをヤレという記号です。
%みたいになっていますが、真ん中の/の本数が2本、3本、4本と増えている場合はそれぞれ、前の2小節、前の3小節、前の4小節、と同じコトをやれという意味になります。
図の楽譜は線が1本なので、1小節前と同じコトをヤレというわけです。
2小節目と同じコトをやりましょう。
譜線と数字についてはOKですか?
■音の長さについて
(楽譜記号はいつかUP予定)
一般的な4/4拍子を前提にして説明します。
・4/4拍子
1小節が4拍(タンタンタンタン)という意味
・4分音符
1小節を4分割した長さ。つまり1拍分。1小節は8分音符4個分1小節全て4分音符の場合「タン|タン|タン|タン」である。
・8分音符
1小節を8分割した長さ。4分音符の半分の長さ。1小節全て8分音符の場合「タタ|タタ|タタ|タタ」である。
・16分音符
1小節を16分割した長さ。8分音符の半分の長さ。1小節全て16分音符の場合「タカタカ|タカタカ|タカタカ|タカタカ」である。
・32分音符
1小節を32分割した長さ。16分音符の半分の長さ。1小節全て16分音符の場合「タカタカタカタカ|タカタカタカタカ|タカタカタカタカ|タカタカタカタカ」である。
・3連符
4分、8分、16分、32分音符それぞれに3連符がある。
例えば8分3連符の場合、8分音符2個分の長さを無理やり3回同じ間隔で鳴らす。つまり1小節全て8分音符の場合「タタタ|タタタ|タタタ|タタタ」である。
・タイ
二つ以上の同じ音をつなげます。つまりタイでつながった音は2つ目は弾かずに1つ目の音を伸ばすのです。
■奏法について
ギター特有の特殊記号があります。
・スライド(S)
前の音から次の音へ弦を押さえたままスライドさせます。滑らかに次の音につながります。
・ハンマリング(H)
前の音を弾き、次の音は弾かずに左手で叩きつけるように押さえて音を出します。
これは音程が上がるときだけに使われる記号ですね。
・プリング(P)
前の音を弾き、次の音は弾かずに左手で引っかくようにして弾き音を出します。
ハンマリングとは逆に音程が下がるときだけに使われる記号ですね。
・チョーキング(C)
引いた後に弦を押し上げていくことで音程を挙げます。ドアのノブを回すような手つきで押し上げていきます。
・ビブラート(波線)
弾いた後に弦を震えさせてビブラート効果を出します。チョーキングと同じ要領で押し上げたり戻したりを超細かくやるようなイメージです。
・ハーモニクス(数字が◇でかこってある)
弦を軽く押さえ、弾いた瞬間に左手を離すことで「ポーーン」といった音をだします。
・ピックスクラッチ
4縲鰀6弦のギザギザを使ってピックを削るようにスライドさせていきます。「キュイィィィィン」といった音を出します。
良く使われるのはこのくらいでしょう。
バンドスコア等を購入すると後ろのほうに記号の説明が書かれていたりしますので、そちらも参考にするとよいでしょう。
というか文字よりやっぱ図をみたほうがわかりやすいですよね。
本サイトも徐々に画像を増やし見やすくしていきますね!!
ギター入門:ピックの種類とピッキング |
ギター入門 |
ギター入門:ギターのコードを弾いてみよう |