レコーディング入門:ドラマーの心構え
いくら良いドラム、良いマイク、良い録音環境でも、ドラマーが意識して「録音用のドラム」を叩けないと、仕上がった曲の完成度がさがります。
テンポキープは当然の事、音質キープ、音量キープが非常に重要であることも間違いではありません。
実際、聞かせる演奏の場合はアクセントやトーンの変化をうまく使ってLive感を出すのは効果的だと思います。
テンポも状況に応じて速くしたりしても逆に良い場合もあるでしょう。
しかし、録音で仕上がった曲を良く聞かせるには、「機械の如く」叩くほうが良いです。
■音量キープ
ミックスダウン時にある程度編集ができますが、音量にバラツキがあると、ダイナミックな音量が得られなくなります。(要するに小さい音になってしまいます。)
これを回避する為にPeakを超えないギリギリの音量を常にキープしたいので、安定してPeakギリギリで叩いて欲しいわけです。結果、編集しやすく、完成度の向上にもつながります。
■トーンキープ
例えば普通に8ビートを刻む時、スネアの音が毎回微妙に違う音が出てしまった場合、これも完成度に大きく影響してきます。
アナログ楽器なので、完璧に同じというのは難しいかもしれませんが、ほぼ完璧に同じという事が理想です。毎回音が違うのは音質にバラツキが出てきて、完成したときに「おちついて聞けない曲」になってしまいます。
「トーンを一定にする」「音量を一定にする」「テンポをきちんとキープする」難易度はかなり高いと思いますが、意識するのとしないのとでは全然ちがうと思いますので是非意識して録音に励んでください。
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