レコーディング入門:ギター録音
ギター録音にはラインで録音する方法とマイクで録音する方法があります。
宅録で多いのが、ラインで録音する方法です。その名の通り、ラインアウトからそのまま録音します。
騒音も気にする必要もありませんし、Line6のPODシリーズやBEHRINGERのV-Ampシリーズのアンプシミュレーターを使うと、それなりに良い音で録音することが出来ます。
通常のコンパクトエフェクターやマルチエフェクターはモノによっては音痩せしたりカリカリの音になるの場合があるので、アンプを通して録音するか、ラインで録音するか、注意して判断する必要があります。
アンプの音をマイクで録音する場合は一工夫あります。本ページではマイク録音について着目します。
■オンマイクとオフマイク
マイキングの方法で「オンマイク」と「オフマイク」が存在します。
オンマイクとはアンプの出音ギリギリに近づけてマイクで音を拾う方法です。
オフマイクは、アンプから離れた場所にマイクを立て、出音+壁や床、天井などからはね返ってきた音を拾います。つまり、部屋の鳴りを拾うのがオフマイクです。
オンマイクで拾った音は原音に近い音で芯があります。オフマイクで拾った音は柔かく、臨場感がでた音です。これら、オン、オフマイクをMIXする事で芯もあり、臨場感がある良い音を録音する事ができます。
例)
■使用するオススメマイク
SHURE SM-57 | SENNHEISER MD421MK2 | ||
RODE NT1-A |
オンマイクにはSM-57、クジラ等のダイナミックマイクを使います。
(振動版の破損につながる恐れがある為、コンデンサマイクは使わないほうが良いでしょう。)
オフマイクにはNT-1Aやシゴイチ(C451)等のコンデンサマイクを使います。
ダイナミックマイクは離れると音が硬くなりこもる特性があるのでコンデンサマイクのほうが良いです。
もちろん、オンマイクだけで録音しても問題はありません。
■マイクの設置
1.オンマイクの例
オンマイクはスピーカーの中心をセンチずらした場所に設置しましょう。
中心に近づくにつれ音は硬くなり、中心から遠いほど柔かい音になります。
よりこだわるなら、音は下側から拾う場合と上側から拾う場合と音質が異なります。低音は下方向に、高音は上方向に広がる性質があります。
2.オフマイクの例(1)
オフマイクは設置場所を工夫しないといけません。
オフマイクは部屋の鳴りの録音が主ですので、状況によって立てる位置が変わります。
部屋の鳴りはアンプの種類が密閉型なのか開放型なのか?でも拾うポイントは変わりますし、スタジオの部屋の広さや天井の高さ、壁の材質(音の跳ね返りの関係)によっても変わります。
3.オフマイクの例(2)
一般的な練習スタジオは壁は吸音材があったりするし、大音量でもうまく音が広がらなかったりします。
また、防音設備の無い自宅スタジオは出せる音量にも限界があります。
こういった場合には録音趣旨を「部屋の鳴り」から「空気を介したアンプの音」に変えます。
例えば、アンプから1縲怩Qメールルほど離し、マイクをアンプに向けて設置します。これだけでも効果があります。
部屋の条件、アンプや音量の条件に合わせていろいろ工夫してみると面白いです。
■録音側の設定
必要に応じてコンプレッサーをかけます。録音時は軽めで良いでしょう。
ピッキングニュアンスが良く取れるように、アタックタイムは遅くし、リリースタイムを早くするのも効果的です。
DistortionやOverDrive等の歪み系のサウンドはコンプレッサーはかけなくても良いかも知れません。
深く歪んだサウンドは既にコンプレッサーがかかりまくっています。
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