作曲入門編:歌からの作曲
曲のメインとなるのはやはり「歌、歌詞」です。主となるものから形にしていく方法を紹介します。
先頭ページでも記述しましたが、歌詞については全く経験しておりませんので「歌メロからの作成」とします。
前ページ(ギター・鍵盤からの作曲)との大きな違いは、歌メロとコードを先に作成することです。
基本的には、ギターや鍵盤から作曲する方法と似ていますが、歌メロでネタを出し切ってしまう感があり、アレンジで苦戦しやすいでしょう。
1.歌メロを作る
「おっ、このメロつかえるかも」というのが出来たらその部分から打ち込んでいきます。徐々に展開していき、メロを完成させます。
言うのは簡単ですが、実践はかなり難しいかと思います。
私は鍵盤かギターを使い、歌メロとコードを同時に考えます。
2.コードを作る
メロに合うコードを探って打ち込んでいきます。
コードも同時にできてしまっている場合もあるかと思いますが、一つのフレーズに対して使えるコードは一つではありませんので、メロをループ再生しながらいろいろなコードを当てはめていくと良いでしょう。
ここまで形にしていくと、おおよそのリズムや曲の雰囲気のイメージができてきます。
もし同時にアレンジする余裕があれば、備忘録的にバンバン打ち込んでいくと、メモ代わりになり、あとで楽でしょう。
3、4.ドラム、ベースを入れる
リズムセクションを作成します。
ベースからフレーズを作成し、打ち込んでいくか、ドラムから打ち込んでベースを当てはめていくか、好みがあると思いますが、やりやすい方法で良いと思います。
ちなみに私は「ドラムから」派です。
5.ギター、キーボード等を作る
リズム、コード、歌メロがここまででおおよそ形になっています。
これまで紹介してきた、リズムから作る方法やリフから作る方法に比べて多様なフレーズを当てはめることができます。
例えば、バンドスコアを見てコピーなどをするときに、「なんでこんなフレーズになってんだ?」的なフレーズが多々ありませんか?
ギターからやベースから作曲する場合、フレーズのカッコよさを求めてしまいがちなので、メロに合うフレーズが作れていないと思います。
この場合、メロに合わせてフレーズを仕上げる為、一見意味不明なフレーズでも、しっかりメロにあうフレーズとなるわけです。
5.全体のアレンジをする
細かなところにアレンジを加えていきます。
・ドラムのリズムは単調になっていないか?
・ベースのルート弾きが多すぎていたり、少なすぎたりして曲全体のラインが不自然になっていないか?
・曲としての「キメ」をが少なすぎないか?多すぎないか?
・・・etc
これで完成です。
■歌からの作曲するメリット、デメリット
メインとなるメロディーが先に出来上がる分、他のパートがスムーズに進みます。
全体の仕上がりも始めから歌に合わせて作っているので、まずまずだと思います。
しかし、歌メロを考えるのがとっても難しい。簡単にホイホイ浮かびませんからね・・・。
更に、一人でここまでやっていると必ず「ネタ切れ」や「フレーズのダブリ」、「自分の癖」等、いろいろな壁に遭遇するでしょう。
その時はメンバーと協力して作っていくといろんな知恵が絞れますし、そこからまたインスピレーションが発生するかもしれません。
作曲の難易度・・・・高め
曲の完成度・・・・・高め
良い曲になる確率・・高め
良いことばかりかもしれませんが、それ相応の経験や発想まで必要になる気がします。
■最後に
これまでに何種類かの作曲方法をご紹介しましたが、作曲に決まりはありません。
1曲の中で、
イントロはギターから作り、
AメロやBメロ等はドラム/ベースなどのリズム楽器から作り、
サビは歌メロや歌詞から作り・・・・等、
複数の手法を組み合わせて作るのも良いです。
作曲において、引き出しは多ければ多いだけ良いと思います。
自分流の作曲方法もたくさんあるでしょう。
ここでの記事は困ったときの引き出しの一つにでもなれば幸いです。
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